東日本大震災で被害をうけた地域では、新しく土地を買って家を建てる人が多くいました。
私の親戚の中にも3世帯ほど、新しい土地に引っ越しをしました。
今まで、田んぼや畑だった土地を造成したり、山を切り崩して作られた土地は震災前とは比べ物にならないくらい価格が高かったのです。
私が住んでいる地域は利便性が悪く、中心部から離れている事もあり土地の値段はそれほど不動産投資用の収益物件として値上がりする事もなかったのですが人気がありませんでした。
それでも購入する人はいたのですが、岩の多い山の斜面は造成工事にかかる費用が思ったよりかかる他に、人が雇えずにいて、作業が進まず困っていたのです。
理由は、震災復興事業で多くの建設会社はフル稼働中だったからです。
せっかく買い手のついた土地でしたが、作業が進まないうえに費用が追加でかかりすぎるという理由でキャンセルされたそうです。
また別の土地を買い家を建てた事を聞きました。
今、キャンセルされたその土地は造成工事の途中のまま荒れ地になっています。